2009年09月12日

ノンフィクション小説「ドナウよ、静に流れよ」(大崎善生著)

ノンフィクション小説「ドナウよ、静に流れよ」(大崎善生著)



ドナウよ、静かに流れよ

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
留学中にドナウ川へ身を投じた十九歳の少女。その死を報じる小さな記事に衝き動かされた私は、運命に導かれ彼女の短すぎる生を追う旅に出た。衝撃の大河ノンフィクション。

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ノンフィクション小説「ドナウよ、静に流れよ」(大崎善生著)を読み始めた。
事件はウィーンで起こる。
日本人男女が心中したのだ。

新聞にのった普通なら読み過ごしてしまうような小さな記事を大崎善生氏は見つけ、大事に胸の内で暖めているうちに、その心中した女性の方が自分とも細い糸でつながっていた人物であるとしり愕然とする。

その後、彼女のことを文章に書くかどうかで随分と悩みながらも最後には書こうと決意し行動を起こしていく。

なぜ2人は心中したのか、そしてその女性と同級生だった男子もその1年ほど前に悲劇的な死を迎えていた。

下手な小説・フィクションにはない、事実は小説よりも奇なり、を地でいくようなストーリーに心を奪われていく。

まだ読んでいる途中だが、このノンフィクション小説は間違いなく面白い。
最初から読者の心を鷲掴みにして離さない力を備えている。必読の一冊であろう。

しかし、こういう事件・事故を知るといつも考えてしまう事がある。何故彼・彼女は死ななければならなかったのか?

殺されなければならなかったのか?
凄惨な死でもって償わなければならない罪が彼にあったのか?

あったとしたら、それは一体どんな罪なのか?
もちろんそんな罪なんてあるわけない。

なのに神様は彼らに死を与えてしまう。
その事実が私を打ちのめす。私を不安にさせる。

何も悪いことをしてなくても、殺されてしまうことがこの世の中にはある、という現実。

神も仏もない、とは正にこのことだと思う。
小さい頃に親に教えてもらわなかっただろうか。

お天道様は見ていると。
では、お天道様は一体何を見ているのか?

テレビでよく見るスピリチュアルカウンセラーが、死はこの世の卒業、というような事を言っていたと思う。

私は基本的にこの恰幅の良いスピリチュアルカウンセラーが好きである。
しかし、この言葉は万人には当てはまらない気がする。

殺される、というのはこの世の卒業式としてはあまりにも酷くはないか。

この世の中にはたった5歳の純粋無垢な、しかし白血病に侵されて死んでいかねばならない不幸な子供がいる。

一方で、私のような人間が、ただ惰性で生きていたりする。
果たして神は本当にいるのか?

人間を超えた存在が、あるいは人間の眼に見えない存在があるのは私も信じている。

それが神であったり、仏であったり、仏陀であったり、キリストであったり、アラーであったりするのだろう。

あるいは悪魔やサタンやデビルであったりもするのか?
宗教的なことは私には分からないし、あまり興味は無い。

いわゆる神様的な存在、目に見えない存在は人間の味方ではないのかもしれない。

人間には及びもつかない力を持っているのだろうが、その力を人間の為に使うとは限らないような気がする。

私が記憶する限り、私はこれまでの人生の中で3回、交通事故に合いそうになって、3回とも無傷だったことを記憶している。

それは神様の助けではなく、ご先祖さまの助けだと思っている。
神様的存在はきっとご先祖様たちとは違った次元にいて、人間とは違った観点を持っているのではないか?

だから神様的存在の力は人間にとってプラスにもマイナスにもなるのだろう、と私のあまり優れてはいない脳味噌は考えている。

純粋無垢なたった5歳の少年が白血病に苦しんで死ななければならない理由、18歳の前途有望でみんなに慕われていた少年が凄惨なリンチで殺されなければならない理由なんて、絶対にありはしない。

ノンフィクション小説「ドナウよ、静に流れよ」(大崎善生著)を読み始めたら、そんなことをとりとめもなく考えてしまった。



ドナウよ、静かに流れよ

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posted by 王子 at 22:18| 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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