2009年06月20日

小説「シングル」(赤川次郎著)を読んだ

小説「シングル」(赤川次郎著)
を読んだ。赤川次郎をまた読むとは自分でも思っていなかった。仕事で出張するので、新幹線の中で読む本をブックオフに探しに行った。

なんとなく軽い本が読みたくなったので、中学生の頃よく読んでいた赤川次郎の小説を久しぶりに手に取ったという訳だ。しかし赤川次郎という小説家の多作ぶりには驚く。あとがきにもう300冊を超えている、とあった。(平成7年の話)今現在は一体何冊になっていることやら。

この小説のあとがきの中で、「小説の中のリアリティ」について触れてあった。あとがきにあった通り、赤川次郎氏の小説には現実の反映や生々しい描写はない。しかし私はそういう意味でのリアリティにあふれた小説の方がどちらかというと好みだ。

しかし、そういうリアリティのなさを超えた面白さが赤川次郎氏の小説にはある、と思う。きっと赤川次郎氏の多くの読者はそういうリアリティを求めていないのだろう。

現実的にはありえない状況が幾重にも重なって、想像の上に想像を重ねて氏の小説は出来上がっている。小説を読んでいるのだが、読みながらTVドラマか映画を見ているように、その光景が浮かびあがってきて、読者はきっとそれを楽しんでいる。

予想外の結末があるわけではなく、予想通りのハッピーエンドなのだが、期待に沿った結末といった感じで、読後感はすがすがしい。それが氏の小説の魅力だと思う。




ラベル:小説 赤川次郎
posted by 王子 at 13:07| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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